「最後の言葉」「16才の白い地図」
川嶋あいさんの2冊を読んだ監督は、ストーリー展開の上で最初から彼女が歌手になっていく過程と、周りで彼女を守り、彼女をもりたて、彼女を育て、そして会社までつくってしまった、社長と若者たちにもスポットを当てようと、考えていた。
それにはその人たちの話を聞かなくちゃ…
年末、28日、世の中は“仕事納め”お仕事最終日、こんな日に取材するの?
神戸在住の監督は、新幹線で東京へ向かった。
つばさエンターテイメントの子会社であるダブルウィングの佐藤社長とは初めて会う。まだ20代後半の青年だ。
シナリオつくりの基になるインタビューが始まった。
大学生のころから、起業を夢見て、カンファレンスを開いていたみんなが、どうやって川嶋あいさんと出会ったのか、そんな話に始まり、その頃の面白い話や苦労話、メンバーのキャラクターなどを披露してもらった。
路上で歌っていた彼女を手助けするために、自分たちでCDをつくり、手売りしたことなど、何にも知らないから、若いからできたんだよね〜なんてことを話してくれた。
2回目のインタビューは、会社の創立期の中心メンバーのキャラクターを知りたいという監督の希望で、あいさんのマネージャーさんも加えて行われた。
みんなのキャラクターを知りたいという、監督の希望で実現。
川嶋あいさんに関わる過程で、それぞれどんな人間模様があったのか、就職せずに、会社を起業することにこだわった理由や、その様子などを聞かせてもらった。
両親の反対や恋人との別れなど、みんないろんな経験してきたんだな〜ってことがわかる。
みんなも、当時を思い出して、話は盛り上がる。
インタビューの時間をオーバーしても、話に花が咲いて…。
とにかく、みなさん若くて(20代後半)底抜けに明るい感じ。
監督の問いかけに気さくに答えてくれて、場もなごむし、そのことがシナリオ制作への大きな一歩になっていく。
メンバーのパワーを表現したいな。
映画の主要メンバーのキャラクターが、監督の頭の中でイメージされていく。
そんな幸せな時間を過ごすことができたと思う。
(文 西澤真佐栄)